令和6年9月15日(日曜)に実施された令和6年二級建築士試験「設計製図の試験」を受験された皆様、大変お疲れ様でした。
例年に比べ、外構計画についての要望がはっきりしており、外構は計画しやすかったのではないかと感じました。
建築物の計画に関しても、ハウジングインテリアカレッジ通信講座を受講された皆様は添削問題に類似した問題だったので、エスキスに困ることはなかったのではないかと思います。
平面プランは総二階でOK。
2階の客室は南側と東側(道路側)に向けて計画し、建築物の柱芯(壁芯)から南側の隣地境界線(公園)までは避難通路幅(1.5m空地)と非常用車両の幅(3m)、および持ち出しバルコニーの幅(1mでOK)の合計の、5.5m(最低として)を空けて計画すればよかったと思われます。
以下のメモは、今回の本試験から抜粋した、部屋の配置や外構とのつながりが記載されている部分です。
受験された皆様は、これらのポイントを満たして計画したか、もう一度チェックしてみてください。
■令和6年度二級建築士設計製図試験本試験問題のポイント
1.設計条件
★①1階喫茶スペース⇒南側屋外広場に隣接させる。
★③屋外広場⇒南側の公園と一体的に活用できるように。
★⑴敷地 カ.南側公園は防火上有効な公園。
★⑺外構
ア.屋外広場は喫茶スペースに直接行き来できるようにする。
イ.屋外広場に緊急車両を駐車することができるスペース6000㎜×3000㎜以上を設ける。
ウ:客室バルコニーが直接道路に面していない場合、バルコニー前面に1.5mの空地及び避難経路を確保する。
エ.駐車スペース1台分
オ.駐輪スペース12台分(利用者用及び従業員用)
★⑸要求室等
・1階:喫茶スペース ア.屋外広場と直接行き来できる出入口。
・1階:エントランスホール・観光案内所 イ.~観光雑誌を陳列する本棚、壁に観光名所PR用の映像モニター。
・1階:管理人室 ア.エントランスホール、観光案内所に隣接させ、受付カウンターを設ける
・1階:通用口 ・喫茶スペースの従業員が使用する。
・1階:非常用電源室 イ.蓄電池(1300㎜×1000㎜)の搬入・搬出に配慮する。
・2階:客室(全5室) イ.~バルコニーを設ける。
ご覧いただいている図面はハウジングインテリアカレッジの解答例です。
このプランでなければならないということではありませんが、設問の要望を満たしてありますので、ご参照ください。
皆様の合格をお祈りしております!